うさぎの の「の」

何もない日常の足跡

はちがついれぶんす


人には得手不得手向き不向きがあってわたしには圧倒的にできないことのほうが多い。

器用貧乏という言葉はあまりいい意味ではないのだけれどそれでもずっと羨ましいなあと思いながら過ごしていた。
できないことが多い代わりにもし何かに突出していたとしてもまさかそれが世界一だというわけでもあるまいしだったらそんなものよりかは穴のない平均的な能力がほしかったのである。
100じゃなかったら0だと思うけどそれは認知の歪みのひとつらしい。

そんなこんなで自動車学校に行って補習を受けてきたのだけれどやっぱり運転に向いていないということを実感させられる。
あまりいろいろ考えないんだよ、と言われたけどそれができたらこんな人生にはなっていない。夏休み中に免許が取れなかったら教習期限が切れるので自動車学校に投げ込んだ30万が無駄になってしまう。それは避けたい。それでも万が一のことがあったら大学を休まなければいけないのだろうか。それも避けたい。
そりゃあ真剣に受けるに決まっているけど、もし次の修了検定で落ちたらそのときにはホームセンターに縄か何かを買いに行くしかなさそうだ。

手首にできていた、虫刺されとも蕁麻疹とも言えないような謎の発疹が太陽に照らされて熱を持ちかゆさを蒸し返した。帰り道に見た青空と入道雲がとても夏らしかった。

ここまで書いて恥ずかしくなってきた。
もっと愉快なオモシロ夏休みダイアリーを綴れるような人間になりたい。

空の青と雲の白と発疹の赤がトリコロールカラーみたいでお洒落だな、と思った。