うさぎの の「の」

何もない日常の足跡

2016/2/28


昨晩なかなか寝付けなかったわりに
あまり遅くない時間に目覚めた

その代償としてか、昼間に襲いくる眠気
しかし昼寝ができない体になってしまった

仕方なく座椅子を取り出し本を読む
座椅子のありがたみを改めて感じた

今日のできごとはこれくらいにして
何回もした話ではあるけれど
低温やけどの話をしようと思う

いつぞやの秋の朝のことだった
10時間ほどの眠りから目覚め
脚に気持ち悪い模様があることに気づく
しばし見つめた後それが前の晩に使った
湯たんぽによってもたらされたものだと理解した
痛みはなかったがとりあえず冷やした
それから数時間経つと気持ち悪い何かは
大きな水ぶくれになっていたのだ
いろいろあって1ヶ月ほど放置した

すると
脚が腫れた

腫れていたというのは後から人に言われて気がついたことだ
腫れているのだから痛いのは当然である
わたしは恐怖におびえながら1コマに出て
2コマをサボって皮膚科へ向かった
痛いので足を引きずって歩いていた

「感染を起こしているかもしれませんね」
と医師は告げた
そして水ぶくれの皮がベリベリ取り除かれた
そのときの傷口のまあグロテスクなこと
「消毒しますね」
その言葉を聞いてわたしは震えた
そしてみっともなくこう言ったのだ
「消毒……痛いですか…………?」
先生は笑っていた、看護師さんも笑っていた
「大丈夫、痛くないようにしますよ」

このとき思ったのだ
さっさと病院行けばよかったなあ

それから数日間、処方された抗生物質を飲んだ
脚は傷が塞がるまで軟膏をいい感じにつけて消毒などをしていた
しばらくは包帯ぐるぐる巻きで不便だった

今もわたしの左足首より少し上には
2センチほどの痕が残っている

低温やけどで最も大切なことは
インターネットで情報を得ないことだ
痛い薬を塗られるとか皮膚移植だとか
怖いことがめちゃくちゃ書いてあるので
ググると絶対に病院に行きたくなくなる

だからこれだけは覚えておいてほしい
ブラウザを開く前にまず病院へ